【今週もう一つの注目材料】修正案は失望を誘うか~メイ政権EU離脱協定修正案議会提出
昨日取り上げた中国GDPに続いて、今週注目したい材料が、21日に予定されているメイ政権によるEU離脱協定の修正案提出です。
15日の英下院議会で202対432の230票差という政府提案の否決として歴史的な大差で否決された同協定案。
今回反対に回った北アイルランドの地域政党DUPが求めているアイルランドと北アイルランドの国境問題に関するバックストップ(防御策)の削除など、根本的な修正案が出てくるには時間があまりにもないだけに前回とそれほど大差ない案が出てくる可能性が高く、失望感からのポンド売りが広がる可能性があります。
なお、同修正案については今月30日までに採決に回る見込み。
3月29日のEU離脱期限まであまりにも時間がない中での再度の否決見込みは市場の不安感を誘う可能性があります。
もっとも、修正案を発表する中で、EU離脱期限の延長にまで踏み込むことが出来ると、合意なき離脱という最悪の事態への警戒感が後退し、このところ買い戻しが目立つポンドのもう一段の上昇が見られる可能性も。
執筆者 : MINKABU PRESS
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