【ロンドン市場】ドル円が109.60レベルまで上昇、ややドル買い優勢
18日のロンドン市場は、ドル円が一時109.60レベルまで高値を伸ばした。欧州株が堅調、米債利回りが上昇するなかでドル円は109.60近辺に高値を伸ばした。ポンドドルは前日の上昇に調整が入り、1.29台後半から1.29台前半へと反落。豪ドル/ドルも対ドルでは上値が重い。そのなかで、ユーロドルは1.14台乗せと底堅い。この日は対ポンドでの買戻しが入っている。取引中盤にかけてはドル買いの動きは一服しているが、大きな調整には至らず。11月ユーロ圏経常収支は203億ユーロ黒字と前回の268億ユーロから黒字幅が減少。12月英小売売上高は前月比-0.9%と予想以上の減少となっていた。ただ、いずれの指標にも反応薄だった。
ドル円は109円台半ばでの取引。序盤に109.60レベルまで高値を伸ばした。その後は109.40近辺までの下押しと限定的な動き。上向きの流れが継続している。欧州株が堅調、NY原油先物も上昇、米債利回り上昇などリスク選好の動きとなっている。市場では、本邦輸出の年度末に向けた予約の動きも指摘されている。109円台を確保するためには現状の109円台半ばよりも円安水準が必要となる。
ユーロドルは1.14ちょうど近辺での取引。1.1390-00レベルでの揉み合いから一時1.1410近辺まで買われる場面があった。ユーロ買い・ポンド売りのフローが継続しており、ユーロ相場の下支えとなっていた。ユーロ円はドル円とともに序盤に124.97レベルに高値を伸ばした。その後の押し目は124.70台までと限定的。11月ユーロ圏経常収支は203億ユーロ黒字と前回の268億ユーロから黒字幅が減少したが、特段の反応はみられず。
ポンドドルは1.29台前半での取引。ユーロとは逆に軟調な動き。1.2980近辺から1.2927レベルまで下押しされている。ポンド円は142円挟みの水準から141.50近辺まで軟化した。ユーロ買い・ポンド売りのフローが優勢。前日の動きから反発しており、0.88台を回復している。12月英小売売上高は前月比-0.9%と予想以上の減少となっていた。ただ、指標発表時の反応は限定的だった。独政府報道官は、メルケル独首相とメイ英首相は昨日電話会談を行った、次のアクションは英国次第、と述べた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明