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【NY市場】明日の投票を巡ってポンドが一喜一憂 ドル円は108円台前半での様子見続く

見通し 

 きょうのNY為替市場でドル円は108円台前半での取引が続いた。この日は米経済指標の発表もなく、ドル円は様子見気分が強い。中国の貿易統計が輸出、輸入ともドルベースで予想外の減少となったことから、中国経済への懸念が高まっており、株式市場も軟調に推移する中、ドル円も上値の重い展開。一時107円台に下落する場面も見られた。

 ただ、下落して始まった米株が下げ渋る動きを見せたことや、米国債利回りがロンドン時間の下げを取り戻したことからドル円も支えられているようだ。

 今週の大手銀を皮切りに米企業決算が本格化してくるが、きょうはシティグループの決算が発表になっていた。年末にかけての米金融市場のボラティリティの高まりで投資家が取引を控えたことから、債券トレーディングが大幅な減収となっていた。同株も下げて始まったが、直ぐに上昇に転じている。貸し出しやクレジットカードなど他の部門は好調だったことから、ネガティブな雰囲気は広がっていない。債券トレーディングについては事前に予想されていたことでもあった。

 FRBがここに来て利上げに慎重姿勢を見せ始め、米金利先高観は後退している。為替市場ではドル売りが優勢となっており、ドル円も上値の重い展開が見られている。しかし、株式市場の買い戻しが下値を支えており、何とか108円台は維持されている格好。

 クレジット市場では景気の先行きに対するネガティブな見方が後退しており、米景気の拡大はもう少し続くのではとの楽観的な見方も出ている中、今回の米企業決算をリバウンド相場を演じている株式市場が無事乗り切れるかが、ドル円にとっても重要なポイントとなりそうだ。

 ユーロドルは1.1470ドル付近で振幅。今日は狭い範囲での値動きに終始した。市場は明日の議会採決を控えたポンドに意識が集中しており、ユーロもその結果待ちの雰囲気が強い。先週、1.15ドル台に上昇したものの週末に急速に売りに押され100日線を割り込んでいたが、下押す動きまではなく100日線の水準での推移。

 底堅さも見せ始めているユーロドルだが、ユーロ自体には強さは無い。一部からは、ユーロ圏経済は上期まで弱さが続き、下期も回復期待には慎重との声も聞かれる。イタリアは最悪期を乗り切った印象だが、ドイツ経済や仏財政への不透明感が重しになるという。この日発表の11月のユーロ圏の鉱工業生産は予想以上の減少となったが、一部からは第4四半期のGDPも第3四半期同様に前期比0.2%程度の低い成長に留まるとの見方も浮上しているようだ。

 きょうは明日の英議会での投票を巡って情報が錯綜しており、ポンドが一喜一憂する展開。明確な離脱を主張するユーロピアン・リサーチ・グループ(ERG)が明日の投票でメイ首相に賛同との一報が入ったが、ERGの議員からは反対するとも伝わっていた。情報が錯綜しポンドは上下動した。

 ここに来て英下院がメイ首相の合意案を可決する可能性も浮上している。バックストップ案に期限を設定する計画を検討との一部報道も伝わっていたが、何らかの条件付きで可決する可能性はありそうだ。ただ、開いて見ないとわからない情勢で、依然としてその可能性は低いと見られている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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