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【NY市場】パウエル発言を受けたドル売りが続く ただ、株高・円安がドル円をサポート

見通し 

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。ただ、株高・円安でドル円は買い戻しの動きも見られている。先週末のパウエルFRB議長の慎重な発言から市場は、米金利先高観を後退させておりドルを圧迫している。

 この日から米中貿易問題の次官級協議が北京で開催されているが、ロス商務長官はこれに関して、「喫緊の課題に関しては合意に達する可能性もあるが、構造的問題の合意と実施に関してはまだ厳しい」と述べていた。政府機関閉鎖も含めてこちらも不透明な部分がなお多く、ドルを圧迫している面もありそうだ。

 政府機関閉鎖については米東部時間明日夜9時(日本時間9日午前11時)のプライムタイムにトランプ大統領が全米に向けて演説を行う予定。トランプ大統領は、場合によっては非常事態宣言を発動し、議会承認なしでも壁建設を強硬しようと模索しているとも伝わっている。明日夜の演説で何か動きがあるか注目される。なお、政府機関閉鎖でも税還付は実施されている模様。

 きょうはボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わり、今年の利上げ回数は1回のみを支持すると述べていた。

 ドル円は東京時間に108円ちょうど付近まで値を落としていたものの、NY時間にかけて下げ渋っており108円台後半まで戻した。ドル売り圧力が上値を圧迫している一方で、米株の買い戻しが続いており、円安の動きが下値を支えているようだ。

 先週は東京勢が正月休みの中でドル円はフラッシュ・クラッシュ(瞬間的暴落)が発生し、瞬間的に104円台まで下落する場面が見られた。その後は108円台まで買い戻されているものの後遺症は残っている。そのような中でFRBが利上げに慎重姿勢を垣間見せており、ドル円は下値警戒感を高めている模様。

 108円台後半から109円にかけては本邦の輸出企業の売りオーダーが観測されている一方、108円台前半にはファンド勢の買いオーダーが観測。

 一方、ユーロドル買戻しが続き1.1480ドル近辺まで上昇。100日線に顔合わせした。買い戻しが続いているが、1.15ドル台に入ると上値が重くなると見る向きもいるようだ。あくまでドル売りがユーロドルをサポートしており、ユーロ自体の買いがそれについて来ていない。この日発表のユーロ圏の小売売上高は予想を上回ったものの、各加盟国からの強い指標とドイツ債の利回り上昇がユーロの上昇には必要との指摘も聞かれる。

 ポンドドルも買い戻しが続き、一時1.2785ドル近辺まで上昇。21日線を上放れる展開が見られている。目先は年末につけた1.2815ドルが上値目標として意識される。ただ、オプション市場でのポンドのボラティリティは依然として高い。議会が年末年始の休みから戻る中、来週の投票に向けて合意なき離脱への不透明感が根強いようだ。

 メイ首相がEUからアイルランド国境のバックストップ案が暫定措置であることの確約を得られなければ、議会は否決する可能性も言われている。なお、英政府は、合意なきEU離脱の計画策定に重点的に取り組む新たな委員会を閣内に設立すると発表。同委員会は閣僚21人で構成され、メイ首相が委員長となる。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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