【東京市場】朝方円安進行も、その後はドル高調整主体に
週明け7日の東京市場で、ドル円は朝方ドル高円安が進む場面が見られたが、その後調整が強まる展開となった。
先週末の米雇用統計の好結果や、それをうけての米株の大幅高を受けて、ドル円は108円台半ば近辺で先週末の取引を終え、週明けもほぼ同水準でスタートした。その後、東京株式市場の上昇期待などもあって、108円78銭近辺までと、先週末の海外市場高値を超えるところまでドル買い円売りが進行。しかし、ドル買いが一服すると、その後は一転して調整が主体となった。
寄り付きから大きく上昇して始まった東京株式市場は、その後も上げ幅を拡大する展開となったが、織り込み済みという認識で、その後のドル買い円売りは盛り上がらず。昼過ぎには108円02銭近辺と、108円割れを試すところまで調整が進む場面も見られた。
もっとも、大台を維持すると、一転して108円20銭台までと、突っ込んだ売りにも慎重姿勢。先週末のNY市場で雇用統計後の調整局面で108円台が維持されるなど、目先のサポートとして意識されている108円ちょうど近辺がしっかりしていたことで、下値しっかり感が広がった。
米中次官級協議が東京時間の昼過ぎに始まったことなども、期待感からのリスク選好の動きに。
ユーロドルが1.14台をしっかり回復するなど、ドルは対円以外でも軟調。先週末のドル高進行に対する調整の動きが目立った。
minkabuPRESS編集部山岡和雅