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【NY市場】アップルの下方修正で懸念強める ドル円は買い戻しも株安で元の位置に戻せず

見通し 

 きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、為替市場はドル売り・円買いの動きが優勢となった。前日引け後にアップルが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことで全体的にネガティブな雰囲気が強まった。

 特に動きが派手だったのが円相場。東京勢が正月休みで薄商いの中、ドル円は東京時間に一時104円台まで暴落していた。フラッシュ・クラッシュ(瞬間的暴落)した模様。アルリズム取引が動きを助長したようだ。

 104円台をつけた後、まもなくして買い戻しが入り急速に下げ渋ったものの米株急落のなか、NY時間に入っても元の位置には戻せず108円で上値を抑えられた。

 市場からは、今回はフラッシュ・クラッシュで大げさな動きとなったが、中国など世界経済への不透明感が強まる中で、例え一時的に戻ったとしても円高の動きは今後も続き、再び105円割れを試すとのネガティブな見方も聞かれた。

 この日はISM製造業景気指数が発表になっていたが、2016年11月以来の低水準となり、為替市場はドル売りの反応を強めた。前回は予想外に受注が回復し、3ヵ月連続の低下から脱していたが、今回は再び製造業のセンチメント低下が示された格好。きょうの市場はアップルの下方修正で雰囲気が悪化しており、世界経済の米企業への影響が懸念されている。そのような中で、きょうの弱いISM指数に市場も敏感に反応したものと思われる。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となる中、ISM指数の発表後に買い戻しが強まり1.14ドルちょうど付近に上昇。前日のユーロは大幅安となっていたが、その下げの半分を取り戻し21日線も回復。しかし、1.14ドル台には慎重な様子もうかがえる。

 あくまで世界経済への不安でユーロ圏もその対象。ユーロ圏は米国以上に中国との関係が密接で、中国経済の減速の影響は米国以上にユーロ圏経済を圧迫する。市場はFRBの利上げ期待を後退させているが、ECBの利上げも未知数な部分が大きくなってきている可能性もある。

 ポンドドルは買い戻しが続いた。アップルの下方修正を受けて市場はリスク回避の雰囲気を強める中、東京時間の早朝の円急伸でポンド円が急落したことから、対ドルでもポンドは売りが強まった。一時1.24ドル台に下落。ただ、NY時間にかけて下げも解消しており、1.2650ドル付近の21日線をうかがう展開が見られた。

 ポンドはEU離脱交渉の動向次第だが、きょうはバークレイ離脱担当相が来週からラジオやソーシャルメディアなどを通じて、合意なき離脱の用意に関する広報キャンペーンを実施すると述べた。一方、辞任したデービス元離脱担当相はメイ首相は2度目の投票延期を行うのではとの見方を示していた。今のところ1月14日に英下院で投票を実施する予定となっている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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