【ロンドン市場】ドル円が109円台へ下落、ドル全般に軟調で
31日のロンドン市場は、ドル売りが優勢。ドル円は4か月ぶりに109円台をつけた。東京不在のアジア市場では比較的落ち着いた値動きが続いた。中国の12月製造業PMIが49.4と2016年初頭以来の低水準となったが、香港ハンセン指数は1.34%高と堅調に取引を終えた。週末に米中首脳が電話会談を行い、貿易取引について進展があったとの報道が好感されていた。ドル円は110円台前半での揉み合いのなかで110.48レベルまで高値を広げた。しかし、ロンドン勢はドル売りで参入。米債利回りが低下する動きをきっかけにドル円は110円手前まで下落。その後の戻りは限定され、欧州株や米株先物が上昇するも、110円の買い注文をこなして109.88レベルの安値をつけた。8月21日以来の109円台での取引となった。
ユーロドルは1.14台半ばでの取引。ロンドン序盤は売りが先行し、安値を1.1422レベルに広げたが、ドル円やポンドドルでのドル安の動きとともに高値を1.1466レベルまで伸ばした。ただ、クロス円の売り圧力や対ポンドでの売りフローもあって買いも続いていない。ユーロ円は126円を挟む上下動。欧州株は独伊市場が休場となるなかで、仏指数が堅調に推移している。ただ、ユーロ円は上値が重く125.80台まで安値を広げた。
ポンドドルは1.27台後半での取引。ロンドン朝方に1.2670レベルの安値をつけたあとは買い一辺倒。1.2779レベルに高値を更新した。ポンド円は140円ちょうど近辺が堅く、一時140.55近辺まで上昇。その後は140円台前半で売買が交錯している。ユーロポンドは軟調。0.90台割れから0.8965近辺へと下落している。ただ、積極的なポンド買い材料も見当たらず、年末のフロー主導の展開となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明