ドル買い優勢、ECB理事会は今後の姿勢慎重で一時ユーロ売り
ECBは来年の成長見通し引き下げに
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《12/13 木曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 113.29 1.1369 128.78
高値 113.71 1.1393 129.26
安値 113.21 1.1331 128.71
終値 113.63 1.1361 129.06
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《12/13 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 21816.19 +213.44
DOW 24597.38 +70.11
S&P 2650.54 -0.53
Nasdaq 7070.33 -27.98
FTSE 6877.50 -2.69
DAX 10924.70 -4.73
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《12/13 木曜日の商品市場》
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=52.58(+1.43 +2.80%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1247.40(-2.60 -0.21%)
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《12/13 木曜日に発表された主な経済指標》
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(11月)16:00
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数・確報値(11月)16:00
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.2% 前回 2.2%(前年比)
ECB政策金利 21:45
結果 0.00%
予想 0.00% 現行 0.00%
【スイス】
スイス中銀政策金利 17:30
結果 -0.75%
予想 -0.75% 前回 -0.75%
【南アフリカ】
生産者物価指数(11月)18:30
結果 6.8%
予想 6.8% 前回 6.9%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 1.4%(前月比)
【トルコ】
トルコ中銀政策金利(12月)20:00
結果 24.00%
予想 24.00% 前回 24.00%
【ブラジル】
小売売上高(10月)20:00
結果 1.9%
予想 2.5% 前回 0.1%(前年比)
【米国】
新規失業保険申請件数(12/02 – 12/08)22:30
結果 20.6万件
予想 22.6万件 前回 23.3万件(23.1万件から修正)(前週比)
輸入物価指数(11月)22:30
結果 -1.6%
予想 -1.0% 前回 0.5%(前月比)
結果 0.7%
予想 1.3% 前回 3.3%(3.5%から修正)(前年比)
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《12/13 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【スイス】
*スイス中銀
スイスフランは過大評価されている。
2019年GDP成長はおよそ1.5%と予想。
必要であれば為替市場で活発に行動する。
インフレ見通し、2018年0.9%、2019年0.5%、2020年1.0%
不動産市場での不均衡が続いている。
スイス、世界経済のリスクは下向き。
保護主義が潜在的なリスク。
【ユーロ圏】
*ECB
債券買い入れの終了を確認。
利上げ開始後も再投資を継続する。
少なくとも2019年夏の終わりまで金利を現行水準に維持。
*ECBスタッフ経済予測
2018年の成長見通しを2.0%から1.9%に引き下げ。
2019年の成長見通しを1.8%から1.7%に引き下げ。
2020年の成長見通しを1.7%に据え置き。
2021年の成長見通しは1.5%に。
2018年のインフレ見通しを1.7%から1.8%に引き上げ。
2019年のインフレ見通しを1.7%から1.6%に引き下げ。
2020年のインフレ見通しを1.7%に据え置き。
2021年のインフレ見通しは1.8%に。
*ドラギECB総裁
声明内容を繰り返す
最近のデータは予想よりも弱い。
インフレ目標水準への収れんはQE終了後も継続する。
大規模な金融緩和が持続的なインフレに引き続き必要。
リスクバランスは下振れ方向に動きつつある。
基調インフレは中期的に上昇。
再投資計画の詳細を日本時間午後11時30分に発表。
再投資の具体的な期間は議論しなかった
ECBは更なる下振れに対応する手段を持っている。
再投資の決定は全会一致。
賃金上昇は加盟国の後半な範囲で見られている。
【米国】
*トランプ大統領
FOXテレビでのインタビュー
FOMCはもう利上げしないよう望む。
習近平国家主席とはすばらしい関係。
GMのバーラCEOは電気自動車に注力することで、大きな
間違いをおかしている。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 3.165%(WI:3.167%)
応札倍率 2.31倍(前回:2.06倍)
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
日銀短観(第4四半期)8:50
予想 18 前回 19(大企業製造業・業況判断)
予想 17 前回 19(大企業製造業・先行き)
予想 21 前回 22(大企業非製造業・業況判断)
予想 20 前回 22(大企業非製造業・先行き)
予想 12.8% 前回 13.4%(大企業全産業・設備投資)
設備稼働率(10月)13:30
予想 N/A 前回 -1.5%(前月比)
鉱工業生産・確報値(10月)13:30
予想 N/A 前回 2.9%(前月比)
予想 N/A 前回 4.2%(前年比)
【中国】
小売売上高(11月)11:00
予想 8.8% 前回 8.6%(前年比)
予想 9.1% 前回 9.2%(年初来・前年比)
鉱工業生産(11月)11:00
予想 5.9% 前回 5.9%(前年比)
予想 6.4% 前回 6.4%(年初来・前年比)
【インド】
卸売物価指数(11月)15:30
予想 4.64% 前回 5.28%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(12月)17:30
予想 51.7 前回 51.8
ドイツ非製造業PMI・速報値(12月)17:30
予想 53.5 前回 53.3
ユーロ圏製造業PMI・速報値(12月)18:00
予想 51.8 前回 51.8
ユーロ圏非製造業PMI・速報値(12月)18:00
予想 53.4 前回 53.4
【香港】
生産者物価指数(第3四半期)17:30
予想 N/A 前回 3.8%(前年比)
鉱工業生産指数(第3四半期)17:30
予想 N/A 前回 1.6%(前年比)
【米国】
小売売上高(11月)22:30
予想 0.1% 前回 0.8%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.7%(自動車除くコア・前月比)
鉱工業生産(11月)23:15
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
設備稼働率(11月)23:15
予想 78.6% 前回 78.4%(前月比)
企業在庫(10月)15日0:00
予想 0.6% 前回 0.3%(前月比)
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【東京市場】ドル円はしっかりの展開
日経平均は連日の大幅高となり、ドル円、クロス円はしっかりとなっている。
注目されたメイ首相の信任が決まり、政治リスクが後退したこと、米中通商摩擦問題への懸念が、ファーウェイCFOの保釈などで後退していることなどが、世界的な株高を支える展開に。
ドル円は113円台前半から半ばにかけてのレンジ取引。株高もあって下値はしっかりとなっているが、昨日も頭を抑えた113円台半ばからの売りを崩すだけの勢いがなく、高値圏もみ合いとなっている。
【ロンドン市場】高値圏もみ合い
ドル円、クロス円はしっかりもドル円の113円50銭近辺の売りをこの時間は崩せずドル円はもみ合いが続いた。
序盤好調の欧州株が上げ幅を縮小したことなども上値追いの勢いをそいだ。
ユーロはECB理事会待ちという形で大きな動意が見えず。1.14を付けきれずにもみ合った。
【NY市場】ECB後のユーロ売りドル買いからドル高優勢に
ECB理事会は事前見通し通り、今月いっぱいでの量的緩和(QE)終了を決定。
そこまでは見通し通りも、声明、さらにはその後のドラギ総裁会見などが予想以上に慎重姿勢で
ユーロ売りドル買いの動きが広がった。
ECBメンバーによる見通しでも来年の成長見通し引き下げなどがみられた。
ドル円は113円台半ばを超えて上昇。ドル全面高基調が支えに。
東京市場で報じられた中国が米国産の大豆輸入再開の報道もドル買い円売りを誘う展開となった。
午後に入って、調整もあってドル買いの動きは一服している。
【本日の見通し】下値しっかり感続く
ドル高の流れが継続。
12月に入って相場の勢いがかけているものの流れはまだ上方向。
最大のリスク要因である米中通商摩擦問題はまだ不透明感が強いものの、一時の警戒感がやや後退。
ドル円は114円手前の売りをトライに行く流れに。
ブレグジット交渉関連も来週から英議会がクリスマス休暇に入ることから、そろそろ一服しての次の機会待ちに。
【本日の戦略】おしめ買い
下がったところを拾いたい流れ。
流れはまだ上方向も、売りが残っており、無理は禁物。
12月の相場に無理は禁物で突っ込んだ買いではなく113円台前半での買いを基調に。
大台割れはストップ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません