【ブレグジット】正念場を迎えるEU離脱ト交渉
大詰めを迎えている英国のEU離脱(ブレグジット)交渉。
13日にはメイ首相がEU離脱協定案について閣内合意を取り付けたと報じられ、いったんはリスク警戒が弱まる場面が見られましたが、14日にラーブEU離脱担当相、マクベイ雇用年金相および副大臣格となる閣外相からヴェラ北アイルランド担当閣外相ら数名の辞任が報じられ、ポンドが急落するなど、一気に懸念が強まりました。
また、離脱協定案について、閣外協力をしていた北アイルランドの地域政党DUPが、反対の意向を示しています。
メイ首相率いる保守党は、第1棟ではありますが、過半数は有しておらず、DUPの協力がないと、法案を成立させることは難しいです(シンフェイン党など議会に出席しない議員がいるため、法案成立に必要な票数は320程度であるが、労働党は317議席しか有していない)。
英国のEU離脱協定案の承認を行う予定であったEU首脳会合が25日に開かれる予定になっていますが、もともと状況が変われば開催しないとトゥスクEU大統領は発言しており、状況はかなり不透明です。
メイ首相に対する不信任決議案が出た場合に
成立する可能性まで広がっており、状況はかなり複雑になっています。
25日予定のEU首脳会合以外に決まったスケジュールがあるわけではないですが、メイ首相の進退、新たな離脱担当相の指名など、日々材料がありそうで、市場の注目を集めています。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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