【海外市場の注目ポイント】英国の政治動向
メイ英首相は前日に議会で欧州連合(EU)からの離脱について演説した。メイ首相は、離脱交渉で大きな障害となっている英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドとの国境問題について、2020年末の完全離脱までに解決できなかった場合、「英国全体が一時的にEU関税同盟に残留する」か、「20年末までの移行期間を数カ月間延長する」かを英国が選択するという打開策を示した。しかし、これに対して、メイ首相率いる与党・保守党の離脱強行派から批判が強まっている。保守党党首に対する不信任投票実施には保守党下院議員の48票が必要だが、現地紙では、不信任投票実施の賛成票はすでに46票に達していると報じられている。メイ氏の不信任投票の実施が決まれば、英国のEU離脱をめぐる先行き警戒感が一段と強まり、ポンドが売られる可能性がある。
minkabu PRESS編集部
執筆者 : MINKABU PRESS
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