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【来週の注目材料】第3四半期GDPは前期から伸び鈍化も高水準

見通し 

 来週金曜日26日に米第3四半期GDP速報値が発表されます。
 第2四半期は前期比年率+4.2%と、2014年第3四半期以来の高水準を記録した米国のGDP。
 米景気の力強さを印象付け、今後の利上げ基調継続期待と合わせ、ドル買いの流れを支える結果となりました。

 堅調な労働市場動向もあり、全体の約7割を占める個人消費が+3.8%と堅調。
 第1四半期に比べて輸出が大きく拡大し、輸入が減少したことも全体を支えました。

 そうした中を受けて今回の第3四半期GDPですが、予想は前期比年率+3.2%と前期から1.0%ポイントの鈍化見込みです。

 もっとも、前期が高すぎた感はあります。
 上半期ベースでの成長率は+3.2%であり、トレンドに戻っただけといったところです。

 前期は+3.8となっていた個人消費については、少し鈍化する見込み。9月の小売売上高が前月比マイナスになるなど、このところ数字がいまいち伸びておらず、前期の高い数字は厳しそう。
 ただ、ここにきての小売売上高の鈍化は
ハリケーンの影響が大きいとみられ、特殊要因としての色合いが強いです。その為、ある程度までの鈍化は市場は許容するとみられます。

 前期全体を押し上げた輸出入も厳しいとみられます。速報時点では7月及び8月の貿易収支しか出ていませんが、ともに赤字が大きく拡大。
 4-6月の貿易収支が月次約450億ドル平均だったのに対して、7月は500億ドル、8月は532億ドルの赤字となっており、GDPでもかなりの押し下げ要因となりそう。

 もっともこれは中国向けの大豆輸出に関して関税の発動を前にした駆け込み輸出が4-6月に入り、7月以降の減少を誘った面が大きくこちらもある程度は織り込み済み。

 こうした状況を加味すると、予想程度の鈍化であれば、絶対的な水準の高さもあって、米景気の鈍化懸念にはつながらなさそうです。

 なお、予想よりも強めに出る可能性がそれなりにありそうです。
アトランタ連銀の経済チームによるGDP予想である「GDPNow」は、第3四半期GDPを+3.9%とかなり強めに見込んでいます。
個人消費を依然堅調と見ていることや、設備投資の動きなどに期待があるようです。

 また、ブレの大きい在庫部門も、反動高という形で全体を支える可能性があります。

 前回は在庫部門が368億ドルの減少となり、全体を1.17%押し下げました。
在庫部門は景気拡大局面でも鈍化局面でも増減がありうるもので、期ごとのブレがかなり大きい部門だけに、前回弱かった分の反動が出てくる可能性が十分にあります。

 こうした状況を受けて、予想を超えて前期比年率+3.5%を超える上昇を見せるようだと、米経済成長への期待感が強まりそうです。

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