暴落に備える局面
日経平均株価のRSI(9日)は21%と売られ過ぎの水準にもかかわらずなかなか反発しない展開が続いています。株価が低迷している要因のひとつとして考えられるのは、「外国人投資家の売り」です。
10月2週の投資主体者別売買動向では外国人投資家は3290億円の売り越しとなっており、これが日本株下落の要因のひとつとなっています。外国人投資家は主な投資対象である米国株のトレンドに合わせて日本株も売買する傾向にあるため、日本株が再度上昇するかどうかは米国株次第とも言えるでしょう。
ただチャートをみると、米国株の高値更新には時間がかかりそうです。ダウ指数はかろうじて上昇トレンドと言えそうですが、ナスダック指数に関しては下落トレンド入りの可能性も見えてきています。当面11月6日に米国中間選挙を控えており、米国株も方向感のない展開が続きそうです。
このような弱い相場で注意しなくてはいけないのが「暴落」です。弱い相場ではちょっとした悪材料によって株価が過剰に反応する場合があります。今は小康状態を保っていますが、ここからなんらかの悪材料が出た場合相場が大きく暴落する可能性があり得ます。ですので引き続き予断を許さない状況と考えています。22日の日経平均株価は小幅安と予想します。