株安が円高誘う
忙しい人のサマリー
株安が円高誘う
ドル円は111円台を一時付ける
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【東京市場】株安がやや軟調
ドル円は前日の海外市場でFOMC議事録後のドル買いなどに112円台後半まで上昇。朝方も流れが継続し、112円73銭近辺まで上値を伸ばした。
しかし、その後は一転して頭の重い展開に。
プラス圏推移で始まった日経平均がマイナスに転じる展開に。上海総合は小幅安から値を落とし2%超えまで値を落とす展開に。節目といわれた2500を割り込むなど、売りが続く展開に、リスク警戒の動きに。
ドル円は112円台半ば割れ。ユーロ円が129円60銭台から129円20銭台まで落とすなどクロス円も軟調。
ユーロドル、ポンドドルなども頭の重い展開。サルビーニ・イタリア副首相(同盟党首)が、予算を変更しないと発言したことなども重石に。
【ロンドン市場】欧州株はしっかり
アジアの軟調も欧州株はしっかり。
序盤に買いが強まる局面でドル円は112円60銭台も、さすがに続かず112円台半ばでもみ合いに。
序盤はドル高の流れでユーロドルが1.14台に。
その後1.15を回復し、1.1527近辺まで。次期ECB総裁候補のレーン・フィンランド中銀総裁が来年第4四半期の利上げ見通しに振れたことなどが好感。
ポンドは朝方ユーロにつれ安も、その後戻している。
【NY市場】株安が円高誘う
株安の動きが強まり、ドル円クロス円が軟調。ドル円は一時111円台に。
クロス円は売りが強まる展開でユーロ円、ポンド円に売りが出た。
ダウの下げが一時470ドル超となり売りが広がった。
【本日の見通し】調整意識もレンジ取引か
レンジ取引が基本となりそう。
イタリアの予算問題、米中関係などへの警戒感が広がる中で、リスク警戒の動きが強まっているが、一気のドル売りにも慎重姿勢。
米国のUPU(万国郵便連合)離脱発言などが警戒感を誘ったが、これから交渉に入るため、即効性のあるものではなく、離脱する場合でも1年は先のため、短期の影響がどこまで続くのかは不透明。
ドル円は112円台前半のレンジを中心に、海外市場に続いて111円台を試す展開もありえそうだが、大きく崩すことは難しいとみている。
【本日の戦略】押し目買い
押し目買いの流れが継続。111円台では買いが入る流れか。
デイトレはもう少し早めに買いに回る展開で112円台後半では利益確定。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません