議事録と半期為替報告でドル高強まる
忙しい人のサマリー
議事録と半期為替報告でドル高強まる
議事録では利上げへの力強い姿勢がみられる
半期為替報告では中国の為替操作国認定を見送り
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【東京市場】株高が支えも高値からは調整入る
17日の東京市場でドル円は112円台前半での推移が続いた。一時112円40銭台まで上昇も、朝から上昇が続いた株式s上で利益確定売りが入ったこともあり、高値から少し調整が入った。
東京株式市場で日経平均は一時の400円高から250円高近辺まで上げ幅を縮小。1%以上上昇していた上海総合が、マイナスに転じ、逆にマイナス1%超の下げとなったことを嫌気した恰好。
香港市場が休場(重陽節)で参加者が少なかったことも、力強い買いが控えられた要因に。
欧州通貨も振幅。今日のEU首脳会議をにらみ、やや神経質。ユーロドルは1.15台後半を中心にした推移。
【ロンドン市場】英CPI弱め
英CPIは弱めの結果となり、ポンド類の流れに。ポンドドルは1.31台後半から一時1.3123を付ける動きとなった。
ドル円は112円台前半での小動きにこの時間帯は終始。
この後のFOMC議事録などが警戒されていた。
ユーロはポンドに連れ安も、反応は限定的。
【NY市場】議事録と半期為替報告でドル高
注目の米FOMC議事録では漸進的な利上げが適切との見解で全会が一致。
一部参加者からは長期的水準を超える水準への利上げが必要になる可能性も指摘されるなど力強いものに。
これを受けてドル高の流れが強まり、ドル円は堅調な動きに。
さらに財務省の半期為替報告において、中国の為替操作国認定が見送られたことで、リスク警戒感が後退し、ドル高の勢いが強まり、ドル円は112円70銭台まで。
ユーロが一時1.15を割り込むなどドルは全面高に。
【本日の見通し】ドル高継続期待
FOMC議事録は利上げについて前向きな姿勢をしっかりと示した。
また、財務省の半期為替報告で中国の為替操作国認定を見送り、懸念材料が後退していることもあり、ドル円はしっかりの展開が期待される。
112円台後半でのもみ合いから113円台トライが期待される展開。
一気の上昇への警戒も見られるが、これまで意識されてきた大きなリスク材料をこなした影響は大きいとみられる。
【本日の戦略】
押し目買いの流れ
112円台半ばでの買いを意識。
デイトレは早めに買いに回り113円トライの勢いを確認したい
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません