リスク警戒継続も、行き過ぎた警戒にも慎重
忙しい人のサマリー
リスク警戒継続も、行き過ぎた警戒にも慎重
株安傾向は継続も、欧州株の買い戻し、米株下げも限定的
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【東京市場】ブレグジット警戒広がる
ドル円は112円台前半から一時111円台に値を落とすなど、頭の重い展開。
前週末に111円台まで値を落とし、その後少し値を戻して週の取引を終えた流れを受けて、週明けはややしっかりで始まったが、株が寄り付きから軟調。後場に入っても下げが続き一時日経平均が400円を超える下げとなる中で、リスク警戒の動きが広がった。
週明け、目立ったのはポンドの売り。週末14日に行われたバルニエEU首席交渉官と英ラーブ離脱担当相との会談では、アイルランド北部の国境問題について合意に至らず、同問題が合意の壁となる状況が強調されたことで、早朝にポンド売りが広がった。147円台後半で先週末の取引を終えていたポンド円は、オセアニア市場で大きく売られ146円台後半へ。ポンドドルも1.31台後半から1.3082近辺まで値を落とした。
【ロンドン市場】欧州通貨買い
英EU離脱交渉について、
週末のバルニエ主席交渉官とラーブ英離脱相の会談は物別れも
依然前向き姿勢を堅持との見通しで買い戻しが入った。
アイルランド国境問題への警戒感は継続。
ドル円は111円台後半推移が続いた。
【NY市場】ドル円一時111円60銭台。
米小売売上高の弱さや、先週ムニューシン財務長官が発言した日米交渉での為替条項への警戒感が、ドル円の重石となり111円60銭台まで下落も、その後少し戻してもみ合い。
米小売りの弱さはハリケーンを受けての飲食店などの弱さが大きな影響との見方で
反応が限定的なものに。
メイ英首相演説ではアイルランド問題について、前進も重要な問題を二三解決の必要と表現され、発言後少し買いも、すぐに落とす展開に。
【本日の見通し】警戒感続く
ドル円は頭の重い展開に。
今週発表予定の半期為替報告をはじめリスク材料を意識する展開が続いている。
ドル円は戻りの鈍い展開で、警戒感が継続。
もっとも週明けの株安の流れは限定的。
欧州株は買い戻しが入っており、行き過ぎた警戒感にも慎重姿勢。
ドル円は111円台後半を中心としたレンジ取引を中心に、次の流れを見越す動きか。
【本日の戦略】レンジ中心に戻りを期待も
株安一服で戻りを期待も頭が重くなる可能性。
リスク材料が多いだけに戻りを丁寧に売りたい。
スウィングは112円台での売りを意識。
デイトレは早めに売りに回っての回転。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません