[8月17日版] 日経一時22000円割れ、これは危険シグナル?
トルコの混乱が懸念されているからか、リスクオフムードが続いていますね。「黒鳥理論」で有名なニコラス・タレブは「大きなリスクは誰にも予想できない」なんて話をしています。海外情勢は分かりません。
ぼくが海外情勢を語っても他人の話しの受け売りみたいになってしまうので、無意味です。シンプルに、「今の相場で儲かりやすそうな運用術は何か?」を考えていきたいと思います。
まず、長期(1年〜)の話しをすると、やっぱり「東証二部」がアツいです。日経平均によると、東証二部の予想PERの平均は6倍強。かなり安いです。
PBRも他の市場と比べて割安感がありますから、今のうちの東証二部銘柄を買って、10年くらいがっちり保有するだけでも、そこそこ利益になりそうです。
割安株投資は日本株市場と相性がよく、機能しやすい傾向があります。だから、超長期の視点では、こういった株に注目して、貯金感覚で積み立てていくと良いんじゃないかな〜?と思います。
次に、中期(1カ月〜1年)の話しをすると、相場が弱気になってしまったのは考えものです。日経平均、TOPIX、東証二部指数、JASDAQ平均、マザーズ指数。どれも長期線を割り込んでしまいました。これは、中期的には危険シグナルです。
「モメンタム効果」という言葉があります。この効果は、「相場が動き始めると、しばらくその方向に動きやすい」という傾向を示しています。
つまり、相場は、一度下がり始めると、しばらく下がりやすい傾向があります。いまの日本株市場は、下落が続いていますから、しばらく上がりづらい可能性が高いでしょうね〜。うかつに変な株を買うと、損するでしょうから、気をつけて下さいね。
最後に、目先(1日〜1週間)の話しをすると、17日は金曜日ですから、それだけでも下がりやすいと考えられます。
週末は、そのあとに土日が控えています。土日に株を持ち越すと、売りたいときに株を売れません。このリスクを回避するために、株が売られやすい傾向があります。
そう考えると、目先は、相場はあんまり上昇しないんじゃないかな〜?と考えています。
相場が上昇しづらいと考えられる、いまのような状況では、大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。
ちなみに、ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種は、以下の3業種です。
【ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種別株価指数】
◯ 石油・石炭(前月比+2.39%)
◯ 鉄鋼(同+2.07%)
◯ 鉱業(同+1.88%)
以上の3業種については、まだほとんど下落していません。これから、換金売りされやすいと考えられます。今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。…ということで、8月17日も、気を引き締めていきましょ~!