トランプ発言で一気のドル売り
忙しい人のサマリー
トランプ発言で一気のドル売り
それまではドル全面高基調強まり、ユーロドルが1.15台などの動きに
豪雇用強く、瞬間買いが広がる、その後はロンドン市場にかけて調整
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【東京市場】ドル円は調整主体も限定的、豪ドルは一時上昇
ドル円は前日の海外市場で113円台から調整が入った流れを受けて、午前中に一時112円65銭まで下落する展開に。NY市場で下値を支えた112円70銭近辺の買いを崩す格好となった。
もっとも、そこからの売りには慎重姿勢がみられ、値幅は限定的に。
午後は112円70銭台を中心にした推移が続いた。
午前中100円超の上昇となった日経平均が後場にマイナスに転じたことなどが、ドル売り円買いの材料となったが、午前の安値を割り込めず。
株はその後プラス圏を回復し、ドル円も112円80銭台を付ける場面も、買いの勢いもなかった。
豪ドルは10時半の雇用統計が予想を超えて強く、発表直後はしっかりとした展開に。内訳も正規雇用が力強く伸びており、豪ドル高に。しかし、調整が入ると、後場はやや調整の動きに。
【ロンドン市場】豪ドルは調整主体に
ドル円は一時113.17近辺まで上昇も
高値では利益確定売りも入り113円ちょうど近辺でのもみ合いに。
東京午前に上昇した豪ドルは調整の動き。
雇用統計の好結果も、金融政策などへ与える影響は小さいとみられた。
ユーロは1.16割れの動きに。頭の重い展開でポイントの1.16割れ。
【NY市場】トランプ発言で一気のドル売り
トランプ大統領がCNBCでのインタビューで
「金利上昇については喜ばしくはない」と発言。
一気にドル売りが強まり、ドル円は112円06銭近辺まで。
ユーロドルが1.16台半ばを超えるなど、ドル売りの動きが広がっている。
発表直後の動きが収まると少し調整も、
ドル円の112円台半ば近辺がやや重くなるなど
ドル売り基調は継続。
【本日の見通し】トランプ発言の余波どこまで
トランプ大統領が金利の上昇を批判する発言を行い
ドル売りが進んだ後を受けての市場。
FRBの独立性を含めかなり衝撃的な発言であるが
最初の動きが落ち着くと、ドルの買い戻しが進んでいるだけに
インパクトは限定的か。
112円台を中心にしたレンジ取引が見込まれるところ。
発言の後、また週末前ということもあって、
113円は少し遠い印象に。
【本日の戦略】押し目買い
基調は変わらずの印象。
うまく買えていないと少しゆっくり待ってのドル買いに。
112円台前半での買いを基本に。112円割れでストップ。
デイトレは早めの買いで112円台半ばばさみ意識。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません