もみ合い続く展開、警戒感も値動き限定的
忙しい人のサマリー
もみ合い続く展開、警戒感も値動き限定的
米中通商問題をはじめ、警戒感が上値抑えるも、さほど下がらず
ドイツはメルケル首相(及び率いるCDU)と長年連立を組むCSUの党首
ゼーホーファー内相との対立が警戒感誘う
【東京市場】調整売りも限定的
ドル円は朝から調整売りが強く一時110円30銭台に。米金利の下げが目立ち、ドル売りが優勢に。日経平均が朝から軟調地合いとなっており、リスク警戒の動きを誘った面も。
米中を中心に通商問題への懸念が広がっており、原油や金など一次産品の価格低下もみられる中で、ドル円の頭が重くなった。
もっとも午前中に110円30銭を付けた後は少し値を戻し、110円台半ばでもみ合いに。
午前8時前に大阪で起こった震度6弱の地震に関しては、相場への影響は限定的。
ユーロドルは一時の下げから回復。朝方ユーロ円の下げに1.1570台と先週末のポジション調整外から一転してユーロ売りの動きも、下げ一巡後は買戻しが入り、1.16に迫る動きとなった。
【ロンドン市場】もみあい
110円台半ばを中心にもみ合いとなった。
東京午前には値を落とす場面見られたが、この時間帯は下値もしっかり。
ユーロドルは1.16台をしっかりと回復。
朝方はいったん売りが出て1.1560台まで値を落としたが切り返した。
ユーロ円も同様に朝方の下げ後に反発し、127.80台から128.40台へ。
朝方の下げは週末に報じられたメルケル首相とCSU党首であるゼーホーファー内相との対立が材料に。移民問題で大きく対立する両者。地域のすみわけもあって、ほぼ同一視されるメルケル首相率いるCDUとCSUが分裂すると政権の崩壊もあるため、注目が集まっている。
【NY市場】材料意識ももみ合い
通商問題への警戒感が継続。
トランプ大統領は先週から話が出ていた500億ドル規模の制裁関税を発表し、」中国も対抗措置を報じているが、新味なく、影響は限定的に。
今後の貿易戦争の行方や経済への影響などを見極めたいとの思惑が強い。
ユーロは1.16台前半推移。
独政権への警戒感は見られるが、先週のECB理事会後の急落に対する調整ムードが勝る展開に。
【本日の見通し】もみあい
方向性を探る展開が続きそう。目立った材料に欠けるだけに上下ともに積極的な取引を避ける傾向に。
明日のパウエルFRB議長、ドラギ総裁、黒田総裁、ロウ総裁によるパネルディスカッションなどが注目材料となっているが、どこまで新味のある話が出てくるのかは微妙か。
ドル円は110円台半ばでのレンジ取引を基本に考えたい。110円台前半がしっかりしてくると、いったん上を試す展開も。
【本日の戦略】押し目買いの流れか
下値しっかり感が出てきている。
昨日の東京午前の下げをしっかりと止めたことでやや買い安心感。ドル円は110円台前半での買いを意識したい印象。110円割れ少なくとも109円80銭割れではいったんストップか。上は111円台半ば手前がターゲットも、111円手前の売りが残っており
流れを見極めに。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません