調整の動きが優勢に、ドル円の下値はしっかり
忙しい人のサマリー
調整の動きが優勢に、ドル円の下値はしっかり
ユーロは重さを維持もいったん調整
【東京市場】日銀会合後やや円安
18日の東京外国為替市場でドル円は110円台後半の堅調な推移を見せた。
昨日のECB理事会後のユーロ安ドル高の流れからのドル全面高で110円台半ばを超えてきたドル円。
今日の日銀金融政策決定会合で、消費者物価指数(CPI・除く生鮮)の評価が引き下げられたことなどを背景に円売りが強まり、110円80銭台まで上値を伸ばす展開となっている。
昨日の海外市場で1.18台半ばから1.15台へ値を落としたユーロドルは1.15台後半でもみ合い。重要なサポートである1.15を前に突っ込んだ売りにも慎重な姿勢が見られる。
【ロンドン市場】調整目立つ
午前中はユーロ安の流れが強まり、1.1550を割り込む動きとなったが、その後値を戻す展開となった。週末を前に突っ込んだ動きにも警戒感。
ドル円はユーロドルでのユーロ売りドル買いの影響もあり、110円90銭近辺を付ける動きが見られたが、その後は反転する動き。
米国が中国への追加関税について1000億ドル相当のリスク第二弾完成と報じられ
ドル売りが一転して強まった。
【NY市場】ドル円もみあい
米株が値を落とすなど調整主体の展開も、ドル円は110円台半ば割れでは買いが入るなど、下値はしっかりでもみ合いに。
ユーロドルはしゅうまうを前に買い戻しが優勢で1.16台を一時回復し、1.1625近辺を付ける動きを見せた。
ポンドも買い戻しが優勢などこれまでの突っ込んだ動きに対する調整が主体の展開に。
【本日の見通し】もみ合いから次の方向性探る
ドル円は110円台でのもみ合い。
FOMCで年内の利上げ見通しが引き上げられたことなどがドル高材料に。
ドットプロットでの平均値の変化は、実質上は一名の見通し引き上げのみで大きな変化ではないが、物価見通しや経済成長見通しが引き上げられており、ドル買いの動きに。
通商問題などで上値を抑えられているものの、110円台を維持してくると、111円超えを意識する展開となりそう。
ユーロドルはいったん調整も、流れは下方向。1.15の大台割れが意識される。
【本日の戦略】110円台半ばからの買い下がらい
110円台前半がしっかり、目先は110円台前半での買い下がりを意識か。111円半ばトライの流れをうまく取りに行きたいところ。
デイトレは110円台後半での回転を意識。基本は買いからの動きに。
ユーロドルは戻ったところで丁寧に売りに回りたい。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません