ドル円しっかりも、イベント待ち
忙しい人のサマリー
ドル円しっかりも、イベント待ち
積極的な買いは手控えられたが、下がると買いが出る流れ
ユーロは一時上昇、木曜日の理事会期待も
ポンド売りなどに押される
ポンドは軟調、指標の弱さが失望誘う
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
【東京市場】ユーロ高円安
ドル円は昼頃にドル高円安の動きが強まり、109円台後半に。その後、高値圏でのもみ合いを経て、さらに上値を試すなど、しっかりの展開となった。
目立った新規材料は見られず、大口の買いなどが噂される展開。その後は、株高の動きなどが支える格好で高値圏を維持。米債利回りも上昇傾向でドル円を支えた。
ユーロは朝から堅調。前週末は通商問題への懸念で値を落とす場面が見られたが、週明けは、木曜日の理事会への期待感もあり、買いが優勢となった。10時台に対ドルで1.18台を回復すると、その後は大台割れの場面も押し目は限定的で、高値圏もみ合い。
ユーロドルでのユーロ買い、ドル円での円売りがともに優勢となる中で、ユーロ円は128円台から129円台後半まで上昇と、大きな上昇を見せている。
週明け目立ったのはカナダの売り。週末のG7での対立、さらにはトランプ大統領による自動車関税示唆などが売りを誘った。自動車はカナダによって全輸出の14%台を占める主要輸出品。影響がかなり大きく出る可能性があり、週明けの早朝にパニック的に売りが出てドルカナダは1.30台を付けた。その後は調整が進み1.2960台まで戻している。
【ロンドン市場】ドル円110円台に
イタリア債が買われ(利回り低下)、南欧リスク後退が意識されて
ユーロ高円安が進行。ドル円も110円台に上昇する動きを見せた。
ポンドは英指標特に鉱工業生産の予想外の弱さを受けて軟調。対ドルで1.33台半ば割れまで値を落とす展開に。
【NY市場】110円近辺で振幅
イベント待ちでもみ合い。
110円台を買い上げる動きには慎重も下がったところではすぐに買いが出ていた。
ユーロドルはもみ合いが続く展開。
1.18台では売り意欲も、木曜日の理事会への期待もあって、下がると買いが出てくる。
ポンドはロンドン市場に続いて重い展開に。
英指標の弱さが地合いに影響。直近の指標の堅調さからの期待感が後退した形。
【本日の見通し】米朝会談待ち
日本時間10時からの米朝会談待ちの流れ
基調はしっかりで110円近辺も、110円20銭台からの売りが残っており、上値追いには慎重な姿勢がみられる。
米朝会談については、相場への影響はおそらく限定的。
ドラスティックな進展は望めず、けんか別れもないという見通しが広がっており、予想通りに収まると、ドル円はもみ合いがつづきながら、今日明日のFOMC(結果発表は日本時間14日午前3時)と木曜日のECB待ちに。
ユーロは南欧リスクの後退がサポートも、高値買いは厳しい状況が続くか。
【本日の戦略】押し目買い
米朝会談が無事終わることは確認したいところ。その後は基本的に押し目買い。
基調はしっかりも、突っ込んだ買いは避けたい。上値での売り意欲はまだ健在とみられ、一方向の動きにはなりにくいところも。
109円台での買い下がりを意識も無理をせず。
今日の米CPI次第では一気の上昇もありそうで、デイトレは指標発表などに柔軟に
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません