ユーロ売りドル買いが一時加速、イタリア政局懸念
忙しい人のサマリー
ユーロ売りドル買いが一時加速、イタリア政局懸念
ポピュリズム連合政権誕生間近でユーロ売り、その後少し値を戻す展開
ドル円は堅調地合い継続、調整局面でも大台を維持
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【東京市場】値動き小さい
ドル円は110円台前半での小動きに終始した。昨日の海外市場で今月何度か上値を抑えていた110円近辺の水準をしっかりと上抜けたことで、110円台前半で迎えた今日のドル円市場。110円台半ばから上をトライするだけの勢いに欠けるものの、110円台はしっかりで、上下ともに動きにくい展開。
北朝鮮が本日予定されていた南北高官級協議を中止。米朝首脳会談についても中止の可能性を示唆したことが少し重石となったものの、市場の反応は限定的なものにとどまった。
朝の日本の第1四半期GDP一次速報値の弱さは大きな影響を見せていない。午前中、一時米長期債利回りが急落し、ドル売りも、午後になって回復している。
【ロンドン市場】ドル高継続、ユーロ安進む
伊のポピュリズム政党五つ星と同盟が連立交渉を行っており、政権樹立間近との報道が
警戒感を誘った。両党は反ユーロ的な姿勢を示しているだけに、ユーロ売りドル買いが広がる格好に。
ポンドドルなどでもドル高が進行。ドル円はもみ合いでクロス円に押され110円10銭割れ。
【NY市場】ドル円は110円台を堅持
ドル円はしっかりの展開
調整が結局110.04にとどまり、大台を維持したことでドルのしっかり感が強まった。
ユーロは下げ渋りに。一時の下げも、いったん利益確定に押され、ドル円はユーロ円などの買い戻しに値を戻す格好に。
【本日の見通し】大台を維持で基調はしっかり
ドル円は110円台を維持したことで、下値しっかり感が出ている。
ユーロドルが一時1.18を割り込むなど、ドル全面高基調が継続しており、ドル高円安の進行が期待されるところ。
米関連で目立った予定はないが、北朝鮮問題などが懸念されるところ。
また、売りが続くトルコリラなどの情勢も注目で新興国通貨リスクには注意。
ただ、リスクを踏まえても期待は上方向。米長期金利の上昇によるドル高の流れ継続で
110円台半ば超えを期待。
【本日の戦略】押し目買い変わらず
110円台での買いを依然意識、上値トライにこわさはあるものの、レンジでの振幅を交えて、上トライの可能性が高そう。
デイトレは早めに買いに回る印象。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません