トルコリラにとって厳しい時間帯
日本の個人投資家に人気のあるトルコリラに厳しい向かい風が吹いています。シリア情勢に絡む地政学リスクの高まり、さらには、エルドアン大統領が改めて金利を下げ、投資と経済成長を促したい考えを表明、中銀の独立性に対する懸念によるものです。
対米ドルのトルコリラは連日の最安値を更新、その流れでトルコリラ/円(TRY/JPY)も昨日3/23以来の25円台に下落する場面がありました。対米ドルでの動きが急ピッチなだけにこちらの動向から目が離せそうにありません。
<資料1>ドル/トルコリラ(日足)
出所:Bloomberg
新年度相場入りも実需は身動き取れず!?
新年度に入り、実需の動向がかなり鈍くなっているようです。本邦機関投資家の「期初の円投」が見られていない状況です。
本日、CPIとFOMC議事録公開が予定されていますので、イベント結果を見極めてから…と考えているのかもしれませんが、このところ急激に上昇したドルのヘッジコストが足枷となって、米国向けの投資を他国向けに振り替える動きとなっている可能性もありそうです。
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