【来週の注目材料】利上げは確定的、ドットプロットに注目<米FOMC>
今週20日、21日に米連邦公開市場委員会が開かれます。政策金利であるFF金利を現行の1.25%-1.50%から1.50%-1.75%へ
0.25%(25BP)利上げすることはほぼ確定的。
金利市場での織り込みは100%となっています。
注目は今後の利上げ傾向。今回のFOMCは参加メンバーによる経済・金利見通し(プロジェクション)が発表される回にあたっています。前回12月のプロジェクションでの参加メンバーによる年末時点での金利水準見通しをドットで示したドットプロットでは2018年末時点での金利見通しは今年中に3回の利上げを意味する2.00%-2.25%が6名ともっとも多くそれ以上が4名、それ以下が6名という状況。現在の金利市場での織り込み度合いは年内3回の利上げが36.1%で最も多くそれ以下が29.8%、それ以上が34.3%。年3回の利上げ見通しが大勢という状況は今回も変わらないと思いますが前後の予想は変わってくると思われます
(そもそもグッドフレンドFRB理事候補の承認が遅れていることもあり全部で15名しかいません)
なお、その他見通しも要注意。とくに利上げペースに大きな影響与えると見られる米国のインフレターゲットの対象指標PCEデフレータの見通しは重要。12月時点では今年年末時点でのPCEデフレータの前年比は+1.9%。
変動の激しい食品などを除いたコア部分でも同じく+1.9%となっています。インフレターゲットには届かないが、近いところまで上昇という見通しに。
GDPは前年比+2.5%とかなりの好結果が見込まれており、失業率は3.9%と、4%割れまで見込まれています。
経済成長が順調で、インフレも堅調に推移となるとドル買いの材料として意識されます。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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