IT・ハイテクに利益確定売り 原油安も圧迫=米国株前半
NY株式13日(NY時間12:37)
ダウ平均 25191.93(+13.32 +0.05%)
ナスダック 7549.73(-38.60 -0.51%)
CME日経平均先物 21715(大証終比:-85 -0.39%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。序盤は上昇して始まったものの途中から下げに転じていた。この日発表になった米消費者物価指数(CPI)は予想通りの内容で、インフレ懸念を強まる内容とはならず、FRBの利上げペース加速への警戒も一服している。株式市場にとっては追い風となったが、上げを先導してきたIT・ハイテク株に利益確定売りが強まり、原油も戻り売りを強めたことで失速した模様。
IT・ハイテク株の下げについては特段の悪材料はないが、きのうまでナスダックは7日続伸していただけに利益確定のタイミングだったのかもしれない。
また、トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任し、ポンペオCIA長官を後任にあてる人事を発表した。市場にも動揺が見られたが、影響は限定的との見方もあり、強い懸念にはなっていないようだ。
ダウ採用銘柄ではGEが4%下落しているほか、アメックス、マイクロソフト、ゴールドマン、JPモルガンも下落している。一方、ジョンソン&ジョンソン、インテル、ユナイテッド・ヘルスが堅調。
GEはアナリストが目標株価を11ドルまで引き下げたことが嫌気されている。最終的に1株利益は下方修正される可能性があるとしている。
インテルはトランプ大統領がきのう、ブロードコムによるクアルコム買収を阻止する大統領令に署名したことが好感されている。買収が実現し場合、競争上の深刻な脅威となるため、インテルはブロードコムへの買収提案を検討しているとも報じられ、前日は下落していた。
ナスダックは8日ぶりに反落。クアルコムが下落しているほか、アマゾン、ネットフリックス、フェイスブック、アルファベットが軟調。一方、マイクロンが力強い動きを続けている。戻り売りに押される場面も見られたものの60ドル台は維持。きょうもアナリストの目標株価の引き上げが伝わっており、従来の55ドルから66ドルに引き上げている。
クアルコム 60.10(-2.71 -4.31%)
ブロードコム 264.77(+1.93 +0.73%)
マイクロン 60.83(+1.46 +2.45%)
アルファベット(C) 1145.15(-19.35 -1.66%)
フェイスブック 181.63(-3.13 -1.69%)
ツイッター 34.14(-1.36 -3.83%)
テスラ 338.91(-6.60 -1.91%)
アマゾン 1587.45(-10.94 -0.68%)
エヌビディア 248.53(-1.23 -0.49%)
ダウ採用銘柄
J&J 134.75(+2.12 +1.58%)
P&G 79.47(-0.39 -0.49%)
ダウ・デュポン 71.50(+0.16 +0.22%)
ボーイング 342.00(-2.19 -0.62%)
キャタピラー 155.86(+1.36 +0.86%)
ユナイテッド 131.15(-0.35 -0.26%)
ビザ 123.57(-0.67 -0.54%)
ナイキ 66.85(+0.03 +0.05%)
GE 14.46(-0.65 -4.32%)
3M 239.63(-0.17 -0.07%)
エクソンモビル 74.68(-0.56 -0.75%)
シェブロン 117.58(+0.79 +0.67%)
コカコーラ 44.43(-0.11 -0.23%)
ディズニー 104.17(-1.00 -0.95%)
マクドナルド 159.15(+1.41 +0.90%)
ウォルマート 88.24(+0.17 +0.19%)
ホームデポ 179.33(-0.38 -0.21%)
JPモルガン 117.08(-0.58 -0.49%)
トラベラーズ 141.19(-0.30 -0.21%)
ゴールドマン 271.01(-2.37 -0.88%)
アメックス 95.80(-1.87 -1.89%)
Uヘルス 225.87(+3.10 +1.38%)
IBM 159.79(-0.47 -0.30%)
アップル 181.58(-0.14 -0.08%)
ベライゾン 48.98(+0.18 +0.37%)
マイクロソフト 94.99(-1.78 -1.84%)
インテル 52.17(+0.65 +1.25%)
ファイザー 36.56(-0.05 -0.14%)
メルク 55.20(-0.16 -0.29%)
シスコ 45.48(-0.07 -0.15%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。