ドル/円、重要サポートラインを下抜けか
米ドルの下押し基調が続いています。今週に入り、米ドル/円は2016年11月以来となる106円台まで下押しし、16日(本稿執筆)時点では105円台を窺う相場展開となっています。
また、米ドルの実効レートを示す米ドルインデックス(米ドル指数)に関しても、2014年12月以来の水準まで低下(88p)しており、米ドルは主要通貨全般に対して弱含む相場展開となっています。
以下、米ドル/円・週足・スパンモデル®+26週ボリンジャーバンド(以下、BB)+パラボリック+ストキャスティクス(スロー)につきご覧ください。
上図チャートにおけるポイントは、16日(本稿執筆)時点において、ローソク足が重要な“サポートライン”であるBB・-2σラインを下抜けブレークしていること。(上図黄色矢印)
今週に入り、昨年9月に付けた安値である107.30円(上図赤色三角印)を下回っていること、そして、遅行スパンがローソク足に対して下放れするような動きを見せていることを総合すると、足もとの米ドル/円は「レンジ」主体から「下降トレンド」主体の相場展開に変化する端境期(はざかいき)にあると見るべきでしょう。
その一方で、1) BB・±2σラインが26週MAに対して拡張(=エクスパンション)する状態となっていること、そして、2) ストキャスティクス(スロー)の2本の線が20%ライン付近で推移していること(上図赤色丸印)もあり、足もとでは短期的な反発フローが発生する可能性も。
これからの時間帯における注目メルクマールは・・・BB・+2σラインの方向性。仮に、同ラインが下向き方向に変化した場合は、米ドル/円の下降モメンタムが強まる可能性がありそうです。
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「米ドル/円の下値メドとマーケット重要変化日について」(1/25)
「『ポリシーミックス』の考え方と米ドル/円相場の見通しについて」(2/1)
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