ドル円は9月安値に接近 やや行き過ぎか=NY為替チェック
ドル円は107.50円付近での推移が続いている。きょうの為替市場はドル安が優勢となっているほか、円高の動きも出ていることからドル円は二重の逆風に晒されている。連休明けの東京市場で日経平均が失速したことがリスク回避の雰囲気を高めたようだ。
強いサポートが見られていた108円台前半の水準をブレイクしてストップを巻き込んでいる。一時107.40円付近まで下落しており、9月に付けた昨年来安値の107.30円水準を視野に入れている。
本日の米株式市場でダウ平均は反落しているものの、けん引役となっているIT・ハイテク株はしっかりしており、ナスダック指数は底堅さも見せている。株式市場は次第に落ち着きを取り戻しつつある兆候も見せ始めているが、円相場はなおリスク警戒が高いようだ。
米利上げ期待やインフレ警戒が高まる中、きょうのドル円の下げはやや行き過ぎとも思われるが、明日の日経平均や米消費者物価指数(CPI)への反応次第といったところなのかもしれない。
USD/JPY 107.54
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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