英CPIは予想上回るも利上げ期待復活とは見ていない=NY為替チェック
きょうのポンドは英消費者物価指数(CPI)の発表後から上下動しており、現在のポンドドルは1.33ドル台前半と本日安値圏での推移となっている。きょうの英CPIは前年比で3.1%上昇と予想を上回っていた。特に航空運賃の上昇が指数を押し上げたようだ。発表直後こそポンドは買いが強まったものの、直ぐに下げに転じている。
3%を超えたことで英国の場合、カーニー英中銀総裁がハモンド英財務相に説明書間を送付することになっているが、説明の内容は恐らくポンド安など前回と変わらない内容となる可能性もありそうだ。英中銀はインフレ上昇はピークに近づいているとの認識を示しており、そのことも付け加える可能性もある。
他の住居費も含めたCPIHは予想を下回っており、小売物価指数も予想を下回っていたことから、ポンド高の反応は一時的となったのかもしれない。きょうのCPIは予想こそ上回ったものの、少なくとも利上げ期待を復活させる内容とは市場は見ていないようだ。
きょうの下げでポンドドルは21日線を下回っており、明日以降の動きが警戒される。
GBP/USD 1.3323 GBP/JPY 151.40 EUR/GBP 0.8800
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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