【これからの見通し】米感謝祭を明日に控えて為替取引閑散も、米消費期待で株式は盛り上がるか
【これからの見通し】米感謝祭を明日に控えて為替取引閑散も、米消費期待で株式は盛り上がるか
昨日はNY株式市場で主要3指数がそろって最高値を更新した。ナスダック指数の上げ幅が大きく、マイクロソフト、アップルなどハイテク株が好調だった。恐怖指数(VIX指数)は再び10以下となった。米感謝祭を皮切りに年末商戦への期待が高まっているようだ。
一方で、為替市場ではドル円が112円台前半へと下押しされるなど、円安やドル高の動きは盛り上がりに欠けている。イエレンFRB議長がインフレについて慎重な見方を示しており、金利見通しからはドル相場は売り圧力がかかりやすくなっているようだ。株式市場にとっては、程よい利上げペースが見込まれることから好都合となる。リスク選好の円売りが復活するかどうかが注目されるが、感謝祭休場を前に、きょうは昨日以上に取引は閑散となりそうだ。
きょうはあすの祝日を控えて米国関連のイベント予定が多い。経済指標は、米耐久財受注・速報値(10月)、米新規失業保険申請件数(18日までの週)、ミシガン大学消費者信頼感・確報値(11月)などが発表される。NY後半には米FOMC議事録(10月31日、11月1日開催分)が公表される。原油相場にとっては、米週間石油在庫統計も注目材料。
ロンドン市場では、英国関連のイベントが予定されている。メイ英首相が下院党首討論を行う。ハモンド英財務相が秋季財政報告書を公表する。英EU離脱交渉やメイ政権の弱体化など、英国には不透明感が多い。ただ、足元のポンド相場は比較的落ち着いており、一方向への動きがみられにくくなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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