【本日の見通し】リスク選好の動き継続か、上値追いにはやや慎重姿勢も

【本日の見通し】リスク選好の動き継続か、上値追いにはやや慎重姿勢も

　ドル円は昨日の海外市場でドル高円安が進んだ。金融不安が一服する形となり、これまでのリスク回避の円買いに対する調整が広がっている。また新年度に向けた本邦勢からの外貨投資への動きを期待する動きも見られる。
　ドル円は基本的に上方向への期待が強まっている。ただ、上値追いには少し慎重な姿勢も見られる。米国の利上げ期待が大きく後退。3月初めごろまでターミナルレートとして見込まれていた。5.50%-5.75%を見込む動きは全くなくなり、それどころか現状の4.75-5.00%で打ち止めという見通しが大勢となりつつある。また、パウエル議長が否定しているにもかかわらず年内利下げ、それも複数回の利下げを見込む動きが短期金利市場などで広がっており、こうした動きが中期的なドル売り圧力につながっている。
　リスク選好一服後は、中長期的に円高に向かうのではとの思惑があり、ドル円は上値追いにやや慎重。133円トライなどの動きは十分に期待されるものの、そこからの買いはやや抑えられる可能性。

MINKABU PRESS 山岡和雅