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ドル売りが続く 市場は年内利下げの可能性を織り込む=NY為替前半

為替 

 きょうも為替市場は前日のFOMCを受けてのドル売りが続く中、ドル円は東京時間に130円台半ばまで下落していた。しかし、海外市場に入って買い戻しが出ており、一時131円台に下げ渋っている。米株式市場に買い戻しが強まっていることがドル円の下値をサポートしているようだ。

 前日のFOMCで政策金利の誘導目標は予想通りに0.25%ポイント引き上げられ、4.75-5.00%とした。しかし、同時に発表になったFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、今年末時点の予想中央値が5.125%(5.00-5.25%を示唆)となった。12月時点の予想と変わらずで、年内あと1回利上げを行って、利上げサイクルの一旦停止の可能性を示唆している。

 金融システムの混乱もあって、FRBは従来よりも慎重姿勢を滲ませてくるとは考えられていたが、インフレとの闘いから、金利見通しの中央値は5.375%(5.25-5.50%示唆)に上方修正されるとの見方も多かった。

 今回のFOMCを経て、市場はもう一歩踏み込んでおり、5月に利上げを実施した後は、早ければ7月にも利下げに転じるとのシナリオを織り込む動きも出ている。パウエルFRB議長は前日の会見で年内利下げは否定していたが、今回の金融システムの混乱で地銀中心に融資にブレーキがかかり、それが実体経済を圧迫。インフレや雇用も夏以降は急速に後退して行くと、市場は見ているのかもしれない。

 ユーロドルは堅調な動きが続いている。ロンドン時間の朝方に1.0930ドル近辺まで上昇する場面も見られ、2月に一時到達したものの、維持できなかった1.10ドルを再び試しに行くか注目も展開が見られている。

 前日はFOMC、本日は英中銀が政策を発表したが、利上げの一時停止が視野に入りそうな雰囲気が強まっている。英中銀は意外にタカ派な印象ではあったものの、利上げ停止が近いとの市場の見方を大きく変化させるものではない。

 その点、ECBは先週の理事会でガイダンスを見送ったものの、市場では利上げ期待が依然として根強い。金融システムへの懸念が完全に後退すれば、大幅利上げの復活も有り得るとの見方も一部では出ている。現時点で主要中銀の中でECBが最もタカ派色が強いのかもしれない。その意味ではユーロには買い安心があるのかもしれない。

 ポンドドルも上値追いが続いており、一時1.23ドル台半ばまで上昇する場面が見られた。今年1月の高値である1.24ドル台半ばを突破し、1.25ドルを試す展開になるが注目される。

 本日は英中銀金融政策委員会(MPC)が開催されたが、予想以上にタカ派な印象だったこともポンドの下値をサポートしている。英中銀は予想通りに0.25%ポイント利上げを実施した。市場では前日の英消費者物価指数(CPI)の強さから利上げは確実視されていたが、先行きに対しては慎重姿勢を強調し、利上げ停止の可能性を示唆してくると見られていた。

 しかし、結果は逆となり、追加利上げの可能性に含みを持たせたほか、景気は予想以上に強いと指摘したうえで、成長見通しを上方修正した。2月時点では第2四半期はマイナス成長を予想していたが、若干のプラス成長に上方修正している。一方、インフレについては大幅な上振れがあったが、今後数カ月で急低下するとの見方を変えていない。

 委員の投票行動も、9名のうち7名が引き上げを支持し、2名が据え置きを主張した。この2人は前回も据え置きを主張。金融システムの混乱が景気見通しに変化を与える可能性があるが、いまはインフレ退治を優先課題であることを強調している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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