東京株式(大引け)=112円高、米株高好感も米CPI発表直前で上値重い
13日の東京株式市場は主力株を中心に買い優勢の展開で、日経平均株価は反発した。ただ買い一巡後は伸び悩み、終値での2万8000円台回復はお預けとなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比112円52銭高の2万7954円85銭と反発。プライム市場の売買高概算は9億6868万株、売買代金概算は2兆4260億円。値上がり銘柄数は1075、対して値下がり銘柄数は658、変わらずは103銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが530ドル近い上昇を示したことから、これを引き継いで朝方はリスクを取りに行く動きが鮮明となり、日経平均は始値で2万8000円大台を回復した。しかし、買いの勢いは限定的だった。日経平均は寄り付き直後にきょうの高値をつけ、その後は伸び悩む展開に。日本時間今晩に予定される11月の米CPI発表を前に上値を積極的に買い進む動きは見られなかった。CPI発表の翌日である14日にはFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控えており、金融引き締めが長期化することへの警戒感が根強いようだ。後場は強弱観対立のなか、日経平均は2万7900円台の狭いレンジでのもみ合いに終始した。
個別では、きょうも3000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、ファーストリテイリング<9983>も堅調。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。武田薬品工業<4502>が人気を集め、塩野義製薬<4507>も値を上げた。東邦チタニウム<5727>、三菱重工業<7011>も上昇した。ラクスル<4384>、グッドコムアセット<3475>がストップ高を演じ、シルバーライフ<9262>、鎌倉新書<6184>、明和地所<8869>なども大幅高。
半面、メルカリ<4385>が冴えず、エーザイ<4523>も軟調。日本電産<6594>、ファナック<6954>も冴えない。シマノ<7309>が大きく値を下げた。MonotaRO<3064>が急落、アイ・ケイ・ケイホールディングス<2198>、日本金銭機械<6418>なども下落した。日本ハウスホールディングス<1873>も売りに押された。学情<2301>も安い。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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