続落、景気悪化による来年以降の供給過剰を警戒=NY原油概況
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=71.02(-0.44 -0.62%)
ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.44~0.37ドル安。その他の限月は0.29ドル安~0.76ドル高。
来年以降の景気悪化による供給過剰が警戒されていることが引き続き相場を圧迫した。金融引き締めを続ける主要国の中央銀行は今のところ利上げを続ける構えであり、金利高による景気悪化懸念が根強い。今週から欧州連合(EU)がロシア産原油の海上輸入を停止したことや、EUのほかG7などがロシア産原油に1バレル=60ドルの上限価格を設定したことは、ロシア産原油の購入先を限定し、買い手に有利な状況を作り出してロシア産原油の相場を一段と押し下げていることも、指標原油の重しとなっている。
時間外取引で1月限は72.92ドルまで上昇する場面はあったが戻りは限定的で、通常取引開始後は売りが強まった。一時70.08ドルまで下落し、年初来安値を連日で更新。ただ、引けにかけては下げ幅を縮小した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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