ユーロドルは1.05ドルを挟んで一進一退の展開=NY為替
NY時間に入って再びドル買いの動きも出る中、ユーロドルはやや伸び悩む動きも見られ、1.05ドル台前半で推移している。ただ、下押す動きまでは観測されず、1.05ドルを挟んで一進一退といった展開だ。
次回のECB理事会で再び利上げ実施が見込まれているが、きょうはECB理事のヘロドトゥ・キプロス中銀総裁の発言が伝わり、「金利は現在、金融政策が緩和的でもなく制限的でもない中立の水準に非常に近い」と述べていた。「われわれは中立の範囲に非常に近いところにいるが、あともう1回ないしは2回の利上げがあると思う」とも語った。同総裁は理事会メンバーの中でもハト派として知られる。
ECBは今年最後の理事会を来週に控えている。市場では0.50%ポイントの利上げが有力視されており、そうなれば、中銀預金金利は2.00%に上昇する。短期金融市場では、来年の上半期までに、中銀預金金利が現行の1.50%から3.00%程度まで上昇して、利上げサイクルは一旦停止されるとの見方で織り込んでいる。
EUR/USD 1.0514 EUR/JPY 143.43 EUR/GBP 0.8585
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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