ユーロドルも下げ一服 明日はユーロ圏HICP=NY為替
きょうの為替市場は前日のドル高が一服し、ユーロドルも下げが一服している。ただ、買戻しの雰囲気までは出ておらず、市場は明日以降のパウエルFRB議長の講演などのイベントの結果待ちの雰囲気が強い。
市場では12月のECB理事会での利上げ幅を巡って見方が分かれている。そのような中、明日は11月分のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になり、それを占う上で市場も注目している。現時点で11月のコア指数に対する市場の予想コンセンサスは前年比4.9%となっているが、それが予想を上回り、前年比5.4%程度となれば、ECBのタカ派理事が0.75%ポイントの追加利上げを強く主張するには十分と見られている。一方、予想通りもしくは予想を下回るようであれば、インフレのペース鈍化を市場に意識させ、タカ派な見方は後退すると見られている。
なお、短期金融市場では0.50%ポイントの利上げ確率が60%、0.75%ポイントが40%となっている。
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(速報)(11月)30日19:00
予想 10.4% 前回 10.6%(前年比)
予想 4.9% 前回 5.0%(コア・前年比)
予想 0.1% 前回 1.5%(前月比)
EUR/USD 1.0351 EUR/JPY 143.09 EUR/GBP 0.8635
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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