ドル高は今四半期がピークで年末のドル円は140円との声も=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中、ドル円も140円台に買い戻されている。先週末や本日の東京時間には138円台まで下落していた。先週の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、ドルは大きく売られている。ドル円も一気に方向転換した印象で、ロング勢の見切り売りも相次いでいた。しかし、週明けになってその動きも一段落しており、買い戻しが出ているようだ。
米大手銀からは、ドル高は今四半期にピークに達し、来年はインフレ緩和期待で米国債利回り低下とともにドルは下落するとの見方が出ている。そのうえで現金保有を止めることを推奨した。
ドルは上昇の最終局面にあり、今四半期がピークとなるはずだ。来年は1年を通じて下落するだろうと予想。FRBは来年1月に最後の利上げを実施し、来年の10-12月には利下げに転じる見通しだという。一方、ECBの利上げも来年3月が最後になるだろうとしている。
ドル円については年末は140円で終了すると予想。米国の実質金利低下と日銀のイールドカーブコントロール(YCC)の枠組み変更がドル上昇を抑えるとしている。
USD/JPY 140.26 EUR/JPY 145.03
GBP/JPY 164.64 AUD/JPY 94.01
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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