アジア株 香港株は大幅反発、13年ぶり安値でいったん買い戻し 中国景気減速懸念は一段と高まる
アジア株 香港株は大幅反発、13年ぶり安値でいったん買い戻し 中国景気減速懸念は一段と高まる
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 15043.08(+356.06 +2.42%)
中国上海総合指数 2900.40(+6.92 +0.24%)
台湾加権指数 13001.04(+51.29 +0.40%)
韓国総合株価指数 2322.09(+28.48 +1.24%)
豪ASX200指数 6916.70(+53.24 +0.78%)
アジア株は軒並み上昇。
香港株は大幅反発。前日に約13年ぶり安値をつけたことから値ごろ感で買い戻されている。美団やアリババ、テンセントなどハイテク関連の上げが目立つ。医療品や銀行株の一角も上昇している。不動産開発会社の龍湖集団は大幅続落、創業者が辞任したことが引き続き懸念されている。
香港の第3四半期GDPは前年比マイナス4.5%と、2020年第2四半期以来の大幅なマイナス成長となった。長引くコロナ規制が影響した。中国のゼロコロナ政策は2024年まで続くとの指摘が一部で出ており、香港と中国景気の先行きに対する不安は一段と高まっている。
上海株も反発。前日に約半年ぶりに2900ポイント台を割り込んだことから、値ごろ感で買い戻されている。ただ上値は重い。上海市場でも保利置業集団や北京首都開発、緑地控股など不動産株が下落している。
中国ではコロナ新規感染者が増加傾向にあることから、コロナ規制が導入される地域が増えており、経済活動停滞に伴う景気減速が懸念される。中国1-9月の工業企業利益や10月の製造業PMIと非製造業PMIなど、ゼロコロナの影響を受け総じて弱い内容となった。
31日の中国全体の新規感染者は2626人ときのうの2675人とほぼ変わらずで、8月10日以来の高水準となっている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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