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ドル円は144円台で底堅い値動き ポンド、ユーロのショートカバー強まる=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場、前日のドル円は143円台まで伸び悩む動きを見せていたが、きょうは再び買いが優勢となっており、一時144円台後半まで戻していた。底堅い値動きが続けているドル円だが、財務省による為替介入への警戒感もあり、145円台には慎重な雰囲気に変化はない。

 英中銀が英国債市場に介入して以来、市場は混乱を一服させているが、ドルは依然として投資家の最も選好する通貨であり、下落局面では強い需要が予想されるとの見方が根強い。特に、まもなく米預金金利が4%になるのであれば、ドルは引き続き好まれる可能性が高く、また、米貿易赤字も縮小しており、ドルには支援材料が多く見受けられるという。

 ユーロドルはNY時間に入って買い戻しを加速させ、0.97ドル台後半まで戻している。ロンドン時間の序盤には0.9635ドル付近まで下落していた。ポンドの買い戻しと伴にユーロも対ドルで買い戻しが膨らんでいる模様。月末を控えたポジション調整が活発に出ているとの指摘も聞かれる。

 明日は9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表される。総合指数は前年比で9.7%とユーロ発足以来の高水準が見込まれている。ガス価格上昇が続く中で、インフレ当面収まらないと見られているようだ。エネルギーと食品を除くコア指数も4.8%と高水準が見込まれている。

 市場ではECBの大幅利上げ期待が高まっており、10月の理事会では0.75%ポイントの利上げがコンセンサスとなっている。加盟国の中銀総裁からも0.75%ポイント利上げを支持する声が複数出ている状況だが、明日のHICPはその見方を裏付ける内容になりそうだ。ただ、冬場にかけての景気後退への不安から、ユーロに強気な見方は少ない。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(概算値速報)(9月)30日18:00
予想 9.7% 前回 9.1%(前年比)
予想 4.8% 前回 4.3%(コア・前年比)
予想 1.0% 前回 0.6%(前月比)

 ポンドドルは買い戻しを強め、1.11ドルまで一時回復した。ストップを巻き込んでショートカバーが活発化しているようだ。短期筋がここ数日で大量に積み上げたポンドショートを巻き戻し、月末を前にしたポジション調整を活発化させている模様。きょうの英国債利回りは上昇はしているものの、小幅な動きに留まっており、落ち着きを取り戻している。英中銀は本日も英国債を14億ポンド購入したようだ。

 しかし、トラス政権が大型減税計画を撤回しない限り、ポンド回復は長続きしそうにないとの声も出ている。ポンドの本格的な回復には、財政責任に関する現政権の姿勢の変化、あるいは政権交代しかないと思われるという。ただ、トラス首相は経済対策を擁護しており、撤回の意志は全くないようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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