世界経済の成長はIMFの不況の定義以下に落ち込むとの指摘も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル買いの動きは続いており、ドル円は144.90円付近での推移となっている。先週の財務省による為替介入で145円から上の水準には慎重さも見られるものの、根強いドル買いがドル円の下値をサポートしている。
米金利先高観も去ることながら、リスク回避の雰囲気がドルを押し上げている。米国債利回りの上昇が続く中で、米株式市場株が再び下げに転じており、リセッション(景気後退)への警戒感は根強い。
世界経済は広範な失業率の上昇、世界貿易の減少、様々な資産価格の下落に直面する中、世界経済の成長は2%を下回る可能性も指摘されている。IMFの不況の定義は2.5%以下だが、それに相当する弱さ。原因は各国中銀による金利上昇。先進国の政策金利の加重平均は谷からピークまで3.65%ポイント上昇し、ボルカー元FRB議長以来最も積極的な引き締めとなる可能性もあるという。
USD/JPY 144.88 EUR/USD 0.9585 GBP/USD 1.0693
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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