ドル円は144円台まで買い戻される ドルロングがより拡大する可能性=NY為替
きょうもNY市場は米国債利回り上昇と株安の動きが見られる中で、為替市場は根強くドル買いが継続している。そのような中、ドル円は144円台半ばまで買い戻されており、先週の日本の財務省による為替介入時の下げの7割以上を戻している。
ただ、145円より上には慎重な雰囲気もある。市場推計では22日の介入規模は3兆円程度ではと伝わっていた。日本の外貨準備の規模、および、過去の介入規模からすれば、まだ財務省に余力は十分ありそうだ。
市場のセンチメントは依然としてドル選好だが、投資家がドルへのエクスポージャーを増やす余地はまだあるという。市場のドル選好は強いが、まだ極端ではない。先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表した建玉報告によると、ドルのエクスポージャーの総額はまだ5月の水準を下回っており、2015年の過去最高値と比較すると半分だと指摘。そのため、ドルのロングポジションはより拡大される余地があるという。ドル高のセンチメントが反転するには、FRBがインフレよりも成長を重視するようになる必要があるが、現在のところ、その可能性は低いとしている。
USD/JPY 144.49 EUR/JPY 138.97
GBP/JPY 153.99 AUD/JPY 93.40
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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