東京株式(大引け)=2円安、スピード警戒感から買いの勢い止まる
16日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均が方向感なくもみ合い、結局前日終値を小幅に下回る水準で着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比2円87銭安の2万8868円91銭とわずかに反落。プライム市場の売買高概算は9億6965万株、売買代金概算は2兆4062億円。値上がり銘柄数は790、対して値下がり銘柄数は953、変わらずは95銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は売り優勢で始まったが下値も固く、その後はプラス圏に切り返す強さをみせた。ただ、日経平均は前日までの2営業日で1000円以上の上昇をみせていたこともあり、スピード警戒感から買いが手控えられた。前日の米国株市場ではFRBの金融引き締めピッチが緩むとの思惑が全体相場を押し上げ、NYダウなど主要株価指数が揃って上昇した。これを受けて東京市場もリスク選好の流れが期待されたが、全般は買い戻しが一巡したことで上値が重くなった。エネルギー関連株や海運株、非鉄株などに利益確定売りが目立つ一方、サービス、不動産、小売りなど内需株の一角に買いが入った。日経平均の下げはわずかだが、値上がり銘柄数を値下がり銘柄が160銘柄ほど上回った。売買代金は2兆4000億円台で前日を下回っている。
個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が軟調、レーザーテック<6920>も売りに押された。日本郵船<9101>、商船三井<9104>が値を下げ、キーエンス<6861>も冴えない。SMC<6273>も安い。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、テスホールディングス<5074>が急落、ペッパーフードサービス<3053>も大きく値を下げた。キャリアリンク<6070>の下げも目立った。
半面、ダブル・スコープ<6619>が大商いで値を飛ばしたほか、レノバ<9519>、エムスリー<2413>なども買い人気を集めた。ファーストリテイリング<9983>が堅調、メルカリ<4385>も買いが優勢だった。アイスタイル<3660>が急騰、レアジョブ<6096>はストップ高に買われたほか、リブセンス<6054>も大幅続伸。日機装<6376>も物色人気を集めた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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