ポンド円も連れ安 英各省庁の物価高を相殺には440億ポンドの予算増額が必要との分析=NY為替
この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル円が急落していることから、ポンド円も連れ安となっており、一時161円に下落する場面が見られた。上向きのトレンドは継続しているものの、21日線と100日線に上値を抑えられた格好となっている。
シンクタンクの英財政問題研究所(IFS)によると、英政府の各省庁が物価高騰の影響を完全に相殺するには、440億ポンドの予算増額が必要との分析を報告した。今後3年間に予定されている公共サービスのための実質的な予算増額の40%以上がインフレ激化によって帳消しになる可能性があるという。
厳しい冬に向けて政府の各部門の予算はますます厳しくなっている。学校、病院、その他のサービスは追加予算を割り当てない限り、削減を行う必要があるという。
インフレが高まれば、政府の公共サービスへの歳出計画は実質的に当初の計画よりも小さくなる。昨年秋に設定した実質的な成長軌道に戻すには、今年度は少なくとも80億ポンド、その後の2年間はそれぞれ180億ポンドの追加歳出が必要になる可能性があるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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