英ＥＵ離脱以降、ポンドの取引に変化 リスク感応度が高い＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入ってポンド円は１６５円台前半での推移となっている。ドル円は戻り売りに押されているものの、ポンドドルに買い戻しが出ており、円安の動きもなく、ポンド円は双方に挟まれた形で狭い範囲での値動きに終始している。

　英国のＥＵ離脱により、ポンドはリスクに対してより敏感になっており、これまでの取引行動を変化させたとの指摘が聞かれる。ポンドのリスク感応度は、２０２０年のＥＵとの貿易協定締結後に流動性が改善したにもかかわらず、スウェーデン・クローナやノルウェー・クローネと同程度に高いという。

　ＥＵ離脱協定の締結が、多くの人が予想していたほどポンドの再調整のための解放弁を提供しなかったことは明らかで、ポンドは対ドル、ユーロで離脱前の水準を回復できてないが、それは驚くべきことではないという。

GBP/JPY　165.08　USD/JPY　135.57　GBP/USD　1.2178

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美