【新興国通貨】ドル高の動きに押されるも、限定的=メキシコペソ
【新興国通貨】ドル高の動きに押されるも、限定的=メキシコペソ
29日の中南米市場はパウエルFRB議長のECB年次フォーラムでの「米経済は金融引き締めに十分対応できる状況にある。利上げが景気を減速させすぎるリスクもあるが、より大きなリスクは持続的なインフレ」と発言したことなどを受けてドル高の動きが強まり、中南米通貨全般に売りが出る流れに。多くの資源国にとって主要な輸出先である中国について、S&Pが経済成長見通しを引き下げたことなども重石となった。
もっとも動きは限定的。ブラジルレアルの上昇が全般を支える展開に。レアルは先月末から約一月続いた大きなドル高レアル安の動きに警戒感が出てきており、調整の動きも。ドルレアルはこの一月で4.69台から5.28近くまで上昇している。昨日は5.27台から5.18割れまでドル売りレアル買いが入った。パウエルFRB議長発言で5.21前後から5.25台に反発の場面も、一時的なものにとどまった。
ドルペソは議長発言などに20.07台から20.21前後までドル高ペソ安の場面が見られたが、レアル高もあって20.10前後まで調整が入っている。
ペソ円はドル円の上昇もあって一時6円81銭台まで。その後のドル円の下げに6円76銭前後まで値を落とした。
MXNJPY 6.781
執筆者 : MINKABU PRESS
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