6月のユーロ圏HICPはコンセンサスを上回るとの見方も=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが強まる中、ユーロドルは戻り売りに押されているものの、1.05ドル台は堅持している。ただ、きょうの下げで21日線に上値を止められた格好となっており、明日以降の動きが警戒される。
1日金曜日に6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表される。市場のコンセンサスは総合指数で前年比8.5%と前回よりも更に高インフレが進むと見込まれている。その一方でムーディーズは8.9%と記録的な数字になると予想している。原油価格が月の大半で上昇し、精製能力の落ち込みが燃料価格上昇を大きくしたことから、エネルギー価格が上昇の主因になるという。
食品インフレもさらに加速が予想されるほか、パンデミック後の需要が企業の値上げを吸収し、コア指数も強いままである可能性があると述べている。それはECBの予想を遥かに上回り、7月の理事会での利上げを裏付けるが、0.25%ポイントの利上げというコンセンサスは維持されると考えているようだ。
EUR/USD 1.0531 EUR/JPY 143.38 EUR/GBP 0.8637
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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