ドル円は136円台回復 140円はまだ十分視野も、意外に反転は早いとの声も=NY為替
きょうの為替市場はドルの買い戻しが強まる中で、ドル円は136円台を回復している。直近高値の136.70円付近が目先の上値メドとして意識。先週は5月の全国消費者物価指数(CPI)が発表になり、日銀が注目している食品を除いたコア指数は前年比2.1%と2%目標を上回っていた。しかし、需要と供給になお、ギャップがかなりある中で、食品とエネルギーを除いたコアコア指数は0.8%とインフレの気配を見せていない。来年の世界的なリセッション(景気後退)への警戒感も高まる中で、日銀が現時点で緩和解除に動くとは考えにくいようだ。
そのような中で円には大きな圧力がかかっており、他のG10の中銀の金利見通しが当面高止まりが想定される中、しばらく円安が続くと予想されている。140円はまだ十分に視野に入っているようだ。
円安が終わるとすれば、景気後退への意識が更に強まり、FRBが市場が考えているよりも早期に利上げサイクルを終了し、再び引き下げに転じる可能性が強まれば、円は買い戻される可能性があるとの指摘も出ている。一部からは、その局面は意外に早く訪れ、財務省の介入なしでも円は緩やかに回復が予想されるとの見方もあるようだ。
USD/JPY 136.10 EUR/JPY 143.46
GBP/JPY 166.10 AUD/JPY 94.18
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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