ロシアの対外債務不履行、短期的には影響限定的か=NY為替
ロシアの外貨建て国債がデフォルト(債務不履行)に陥ったと報じられている。ロシアの対外債務不履行なら、ロシア革命直後の1918年以来、約1世紀ぶり。猶予期間が終わる26日夜までに利息を支払うことができなかったようだ。
ただ市場からは、デフォルトによるロシアへの短期的な財政的影響は限定的で、当面は国家の財政能力を損なうことはないとの分析も出ている。ロシアはエネルギー価格高騰により、石油とガスの輸出から実質的な利益を受け続けており、海外市場での借り入れの必要性が縮小している。ロシアの海外市場へのアクセスはいまのところほとんど閉鎖されている状況。
ただし、長期的には影響は不可避ではなく、今回のデフォルトはロシアの資金調達の柔軟性を制限し、投資家の信頼に新たな打撃を与えるという。また、債務不履行は対外債務がロシア政府の約4倍に膨らんでいる民間部門の債務支払いや借入を複雑化させるとしている。
ユーロドルは1.06ドル台前半、ポンドドルは1.23ドル台前半での推移。
EUR/USD 1.0612 GBP/USD 1.2311 EUR/GBP 0.8621
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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