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世界経済が減速する中、ドル高再開への期待も=NY為替

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は135円台での推移が続いており、一時135.40円近辺まで買い戻された。きょうのNY為替市場はドルの戻り売りが優勢となったものの、円安がドル円の下値をサポートし、しっかりとした値動きが続いた。ここ数週間、FRBがインフレ抑制のために積極引き締めを行い、それがリセッション(景気後退)を引き起こすとの懸念が強まっている。

 FRBの利上げについては現時点で材料がほぼ出揃ったという状況。その中で、次の市場のテーマは来年の景気後退に入っている。本当に来年にも景気後退に陥るのか、陥ったとしてもどの程度なのかに注目を集め出している模様。そのような中で市場では FRBが今後動きを軟化させる可能性が高く、来年後半にも利下げ開始との予想も出始めている。成長は鈍化し、恐らく予想よりも早く金利は低下するとの見方が市場に出始めているようだ。

 ただ、ドル高への期待は根強い。世界経済は当面、ドルにとって有利な状況が続く可能性が高いという。成長は鈍化するが景気後退は回避され、その場合、米経済は引き締めを乗り切るのに比較的有利な立場にあるという。最悪のシナリオでもドルについては逃避通貨という見方からの恩恵を受けやすいとも指摘した。

USD/JPY 135.29 EUR/USD 1.0546 GBP/USD 1.2263

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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