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FRB論文 米経済の景気後退入りの確率上昇=米国株

株式 

NY株式22日(NY時間11:38)
ダウ平均   30646.58(+116.33 +0.39%)
ナスダック   11171.39(+102.09 +0.95%)
CME日経平均先物 26405(大証終比:+305 +1.16%)

 ダウ平均は序盤の下げを取り戻しプラスに転じている。この日はパウエルFRB議長の上院での議会証言が行われているが、市場の反応は限定的となっている。議長は「インフレ2%への回帰に強力にコミット。米経済は非常に力強く、引き締め策への対処可能」などと、先日のFOMC後の会見と同様の内容を述べていた。序盤は議長の証言に警戒感も高まっていたが、特に先日のFOMC以上にタカ派な発言もなく、株式市場は買い戻しが膨らんでいるようだ。

 市場はFRBの積極引き締めについて、だいぶ織り込む動きも見せる中、それが来年の米経済をリセッション(景気後退)に導くのではとの懸念に焦点がシフトしている。景気後退に陥ると見ている向きは少なくないが、陥ったとしも浅いものにるとの見方も多い状況。パウエル議長はこの日の議会証言で、ソフトランディングは達成が非常に困難になるとの見方を再度繰り返していた。

 ダウジョーンズによると、FRBのエコノミストがこの日公表した論文で、労働市場などモノとサービスの市場の不均衡が拡大していることから、向こう1-2年で同国経済がリセッション(景気後退)に陥る確率が上昇したとの見方を示した。

 FRBエコノミストのカイリー氏は、さまざまなモデルの分析によるとリセッション入りの確率は向こう4四半期で50%強、向こう2年で約3分の2だと指摘した。失業率、物価上昇率、国債と投資適格社債との利回り格差、短期・中期国債の利回り格差を変動要因とし、景気後退リスクを試算。

 カイリー氏は、歴史的に高インフレと低失業率が景気後退に先行してきたとし、こうした展開は不均衡(製品・労働市場の過熱)のシグナルで、景気収縮によって巻き戻される可能性があると指摘している。

アップル<AAPL> 136.74(+0.87 +0.64%)
マイクロソフト<MSFT> 256.73(+2.99 +1.18%)
アマゾン<AMZN> 110.42(+1.74 +1.60%)
アルファベットC<GOOG> 2264.00(+23.70 +1.06%)
テスラ<TSLA> 727.72(+16.61 +2.34%)
メタ・プラットフォームズ<META> 159.72(+2.67 +1.70%)
AMD<AMD> 85.01(+1.22 +1.46%)
エヌビディア<NVDA> 165.37(-0.30 -0.18%)
ツイッター<TWTR> 38.95(+0.04 +0.10%)

パウエル議長
・継続的な利上げは適切、決定は会合ごとに行う。
・インフレ2%への回帰、米金融当局は強力にコミット。
・米経済は非常に力強く、引き締め策への対処可能。
・追加利上げを期待した市場の値付けは適切。
・われわれは物価安定を回復しなければならない。
・米経済は非常に競争力があるが、そうでないセクターもある。
・利上げは食品価格やガソリン価格を引き下げない。
・FRBは労働市場の均衡を取り戻すことを目的としている。
・景気後退の可能性があるのは確実だが、当局は意図していない。
・ソフトランディングがわれわれの目標。
・ただ、達成は非常に困難になるだろう。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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