SPRは1987年以来の低水準、需要期が終了した後は積み増しへ
先週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で戦略石油備蓄(SPR)は5億1161万2000バレルまで減少した。1987年以来の低水準を更新している。バイデン政権のエネルギー高抑制策の一環として過去最大規模のSPRの取り崩しが行われ、市場へ放出されている。
ただ、SPRが急減している一方、米国内の商業在庫は目立って増えておらず、年初からの低水準で横ばいである。商業在庫が増加すれば原油相場の圧迫要因となりうるものの、バイデン政権の目論見は今のところ達成されていない。夏場の需要期が終了した後、価格が下落していることを前提に秋頃からはSPRの積み増しが行われる予定となっており、場合によってはSPRの拡大が相場を支える可能性がある。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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