東京株式(大引け)=70円安、米ハイテク株安を嫌気して続落も下げ幅は限定的
25日の東京株式市場は売り買い交錯、朝安後にいったん下げ渋りプラス圏に浮上する場面もあったが、買いが続かず結局続落となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比70円34銭安の2万6677円80銭と続落。プライム市場の売買高概算は11億6492万株、売買代金概算は2兆7190億円。値上がり銘柄数は640、対して値下がり銘柄数は1114、変わらずは83銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場で業績の先行き不透明感からハイテク株への売りが止まらず、投資家のセンチメントが悪化するなか買い手控えムードの強い地合いだった。外国為替市場で円高に振れていることもマイナスに働いている。ただ、日経平均は下値に対しても抵抗力を発揮。寄り後に下げ幅を広げたものの、その後は買い戻され、後場になって上昇に転じる場面もあった。一方、上値も重かった。日本時間あす未明に発表されるFOMC議事要旨の内容を気にして積極的な買いは入らず、日経平均は戻し切れずに再びマイナス圏に沈む展開となった。値下がり銘柄数は1100を超え、プライム市場全体の60%の銘柄が下落、売買代金は2兆700億円台と3兆円台に届かない日が続いている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、任天堂<7974>が大きく値を下げた。リクルートホールディングス<6098>が売られ、ソニーグループ<6758>も軟調。村田製作所<6981>も売りに押された。SREホールディングス<2980>が値下がり率トップとなり、ユニチカ<3103>が急落。電通グループ<4324>の下げも目立った。アウトソーシング<2427>、沖電気工業<6703>、KLab<3656>なども安い。
半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売り買い交錯のなかも買いが優勢だった。日本郵船<9101>も堅調。オリエンタルランド<4661>が買われ、キーエンス<6861>も上値を追った。日東紡績<3110>が値上がり率トップとなり、東京計器<7721>も値を飛ばした。青山商事<8219>も高い。ワイエイシイホールディングス<6298>も値を上げた。中国電力<9504>が大幅高に買われるなど電力株にも買いが流入した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。